浮気した配偶者を罵倒してスッキリしたい人へ。リスクなく“ギャフンと言わせる”ための鉄則とは?

配偶者や婚約者に浮気をされたとき、心に湧き上がるのは、悲しみや失望、そして怒り。
「どうしてこんなことを…」という思いと同時に、「あの人にギャフンと言わせたい」「全部ぶちまけてやりたい」という衝動に駆られる方は多いでしょう。実際、私たちみらい探偵社®︎にも、「証拠が取れたら、思い切り罵倒してやろうと思ってます」と話される依頼者は少なくありません。
罵倒したくなる。…それは、仕方のないことです。人間として自然な感情ですし、それを否定する必要はありません。でも、“いつ”“どうやって”罵倒するかを間違えると、取り返しのつかないリスクもあるのです。
衝動的な罵倒が招く落とし穴
浮気をされたのは、あなたです。悪いのは、裏切った相手です。それでも、罵倒の内容やタイミングによっては、あなた自身が不利な立場になってしまうこともあります。たとえば…
- LINEやメールでの暴言が証拠として残り、逆に「モラハラ」として主張される
- 面前での激しい言葉が「名誉毀損」「精神的苦痛」として慰謝料を請求される
- 感情的になった行動が、離婚協議を難航させる
これでは本末転倒です。怒りをぶつけることで損をしてしまっては、浮かばれません。
まず勝ってから罵倒せよ:3ステップのすすめ
罵倒することを否定しません。ただし、それはすべてが終わってからにしましょう。私たちが強くおすすめするのは、この順番です:
(1)証拠を完璧に揃える
罵倒よりもまず、言い逃れのできない証拠を集めましょう。探偵による調査はもちろん、LINEやSNSのやり取りも大切な証拠になります。浮気の事実を、第三者が見てもはっきりと認識できるように記録を整えます。
(2)慰謝料請求・離婚条件を有利にまとめる
証拠が揃ったら、弁護士と連携するなどして、慰謝料請求や離婚協議に進みます。
- 慰謝料の金額
- 財産分与
- 子どもの親権・養育費(金額・支払い方法等)
- 離婚のタイミング
これらをしっかり固めて、「法的に勝つ」準備を整えましょう。
(3)慰謝料全額の入金を確認する:最重要ポイント
ここが最大のチェックポイントです。どれだけ勝ったつもりでも、慰謝料が実際にあなたの口座に振り込まれていなければ、勝利は未完成です。浮気した側があとから「やっぱり払えない」「払いたくない」と言い出すケースも、現実に多く存在します。口頭の約束や書面だけで安心せず、「現金の入金確認」までは絶対に冷静を保ちましょう。
仮に、罵倒したことで相手が逆上して、慰謝料の支払いを止めたり、無効を主張してくるようなことがあっても…
もう振り込まれてしまったお金はこちらのもの。極端な話、仮に名誉毀損などで訴えられても、「慰謝料の一部から弁護士費用を出せばいい」と割り切れるのです。感情で動く前に、お金を確保する。これが真の勝利です。
実は罰をあえて与えなくても、勝手に罰が下る
離婚が成立し、慰謝料もきちんと受け取り、生活が落ち着いてくると、ふと冷静になる瞬間が訪れます。そして多くの方が気づくのです。「あれ、もう罵倒する必要すら感じない」と。なぜなら、浮気をした側は、自分で自分に“罰”を招くような人生を歩み始めているからです。たとえば、こんな声をよく聞きます:
- 「浮気相手ともすぐに破局したらしい」
- 「友人や同僚との信頼も失ったようだ」
- 「家族から距離を置かれて、孤独に暮らしていると噂で聞いた」
浮気という行為は、一時的には快楽かもしれません。でもそれは、人間関係・信用・家族・人生設計…あらゆるものを壊した代償でもあります。自分の選択で自分を壊していく人間には、外から罰を与えなくても、自然と罰が下るのです。

まとめ:本当に罵倒するなら“順番”が大事
罵倒したくなる気持ちは、決して悪いことではありません。あなたがそれだけ傷ついたという、立派な証拠でもあります。だからこそ、その怒りを無駄にしないでください。
「順番を守ること」…それが、あなたの勝利を確実なものにします。
- 証拠を押さえる
- 有利な条件で離婚をまとめる
- 慰謝料を全額入金で受け取る
そして、すべてが終わったその後に。どうしても言いたいなら、言ってもかまわないのではないでしょうか。ですが、その時のあなたはもう、“罵倒しなければ自分を保てない人”ではなく、冷静に人生を立て直した、本当の意味での勝者となっていることでしょう。
※本記事の内容は一つの考え方に過ぎません。実際の対応は、状況やご自身の判断に基づいて慎重にご検討ください。
