SNSのサレ垢と本当の浮気調査依頼者の違い:バズより勝利を掴み取れ

近年、X(旧Twitter)やInstagramでは、浮気された側の方が日々の出来事や胸の内をつづる「サレ垢」が増えています。そこには、怒りや悲しみ、戸惑い、そして時に自嘲やユーモアまで、さまざまな感情があふれています。共感や励ましのコメントが寄せられ、フォロワーとのやり取りを通して孤独感が和らぐこともあるでしょう。
しかし、私たち探偵社の現場から見ると、実際の浮気調査依頼者と「サレ垢」の姿は、似ているようでいて、大きく異なることが多いのです。どちらが良い・悪いという話ではなく、目的と行動が根本から違う場合が多いのです。
「サレ垢」の特徴
「サレ垢」を運営している方の多くは、次のような目的を持って発信しています。
- 自分の気持ちを吐き出し、共感し、慰めてもらう
- 同じ経験をした仲間を探す
- 自分の状況を物語のように記録する
- バズやフォロワー増加によって注目を集める
こうした発信は、感情の整理や孤独の軽減には役立つことがあります。しかし、その発信の多くはリアルタイムで行われるため、内容も感情の波に沿って変化します。結果として、証拠収集や法的交渉よりも、「発信することそのもの」が中心になってしまうことも珍しくありません。
もちろん、サレ垢を運営しながら浮気調査を依頼する人もいますが、その場合もSNS発信が軸で、調査や交渉は後回しになるケースも見られます。
実際の浮気調査依頼者の特徴
一方で、探偵社へ相談に来られる方の多くは、まったく異なる行動パターンを取ります。
- SNSでは一切発信せず、誰にも気づかれないよう静かに証拠を集める
- 他人の意見や共感よりも、離婚や慰謝料請求といった具体的な目標達成を優先する
- 子供の進学進級や法的手続きのスケジュールを意識した現実的な行動を取る
- 感情を抑え、計画通りに行動することを第一に考える
このような方は、周囲からは冷静に見えるかもしれません。もしくは、親しい人でも配偶者の浮気で苦しんでいることに気付かない場合も多いでしょう。ですが実際は、心の中で深く傷つき、孤独な戦いを続けていることがほとんどです。それでも、感情よりも「結果」を優先し、静かに準備を進める姿勢が特徴です。
「サレ垢」を参考にする際の注意点
SNS上には、あなたと似た体験を語る人もいれば、まったく違う背景を持つ人もいます。感情を共有できる投稿は支えになる一方で、いくつかの注意点もあります。
- 体験談はその人固有のケースであり、自分に当てはまるとは限らない
- 感情的な判断や誤情報に引きずられる危険がある
- 調査中の発信は、対象者に情報を漏らすリスクがある
- 「相談にのる」「良い探偵社を紹介する」と謳うアカウントは、アフィリエイト目的の場合もある(紹介料を稼ごうとしている)
- 投稿内容自体が嘘やフェイクであることもある(いいね稼ぎやバズ目的)
特に最後の2つは、私たちが実際の相談現場で耳にするトラブル事例でもあります。表面的には親切そうでも、実際には収益目的の誘導や、事実ではない話で注目を集めようとしているケースがあるのです。SNSの情報は、あくまで参考程度に留め、鵜呑みにしないことが大切です。
浮気を疑った際にSNSをするデメリット
浮気を疑ったとき、気持ちを吐き出す場としてSNSを使いたくなるのは自然なことです。
ですが、感情発信には次のようなデメリットがあります。
- たとえ裏垢だとしても、配偶者にアカウントに気付かれる事がある
- 裁判や交渉で不利な材料になる可能性がある(名誉毀損と言われる等)
- 自分の意図とは違う解釈で批判されることがある
- 他人の自由な意見に触れて、決心が揺らいだり混乱したりする
- いわゆる「クソリプ」と言われる、投稿を荒らすだけ心無い投稿に傷つき、精神的に不安定になる
- 返信や投稿に時間を取られ、浮気調査の準備や打ち合わせの時間が削られることがある
調査を成功させるには、水面下で動き、相手に一切気づかれないことが重要です。
それを妨げる要因を、わざわざ自分で作ってしまう危険性があることを忘れないでください。
自分の目的を明確にする
浮気を疑ったときは、まず「自分はどうしたいのか」をはっきりさせる必要があります。
- SNSで悲劇のヒロインやインフルエンサーのように発信したいのか
- それとも、冷静に証拠を集め、有利に離婚や慰謝料請求の交渉を進めたいのか
SNS発信と証拠集めの両立が難しいのは、どちらを優先するかで取る行動が全く違うからです。
証拠集めに加えてSNS発信まで行うとなると、対象者(浮気をした配偶者)に気づかれないように注意する項目が増えます。ただでさえ慎重に行動しなければならない中で、さらに「こっそり投稿」までこなすとなれば、余計な手間と時間を取られます。
加えて、SNSの返信やフォロワー対応に追われることで、肝心の証拠収集が手薄になってしまう危険もあります。結果として、証拠の質や取得のタイミングが犠牲になり、調査の成功率を下げることにもつながります。もし本当に浮気問題を解決したいのであれば、まずは証拠集めに集中し、発信は必要最低限に抑えることが望ましいでしょう。

バズるのは全て終わってからでも遅くはない
「サレ垢」は、感情のはけ口や仲間づくりの場としては心強い存在になるかもしれません。しかし、実際の調査や交渉においては、リスクやデメリットも多く含まれています。
大切なのは、あなたが最終的に何を望んでいるかです。共感やフォロワーを得ることが目的なのか、それとも確実に有利な立場を作ることが目的なのか。その答えによって、今とるべき行動は大きく変わります。もし後者を選ぶのであれば、SNSでの発信は一度脇に置き、探偵や弁護士と連携して静かに証拠を集める方が、結果的にあなたを守る近道になります。
みらい探偵社®︎では、SNSに頼らずとも安心して相談できる体制をご用意しています。孤独な戦いを一人で抱え込まず、私たちにお話しください。あなたの心と未来を守るための最善の方法を、一緒に探していきましょう。
