社内不倫の兆候とは?職場不倫を見抜くサインと証拠・調査方法

社内不倫は、残業・出張・外回りなど「仕事」の中に不倫行動を隠せるため、家族から見えにくいのが特徴です。「仕事だから」と信じてきた中で違和感が重なっているなら、見過ごさず、問い詰める前に実際の行動を確認することが重要です。
「今日は残業だから遅くなる」「休日だけど仕事に行かなければならない」「出張だから数日帰れない」そう言われたら、普通は仕事だと思います。遅くまで働いているのも、休日まで仕事に行くのも、家族のために頑張っているからだと信じます。
自分だって疲れている。家事もある。子どものこともある。それでも、「仕事なら仕方がない」「頑張ってくれているんだから」と思って、家のことを引き受けて待っていた方も多いのではないでしょうか。
それなのに、その「仕事」の時間に浮気相手と会っていたとしたら。残業も、出張も、休日出勤も、これまで信じてきたものが一気に違って見えてしまいます。
家族のために熱心に仕事をしていると信じていたのに、その仕事が家族を壊そうとしていた。
社内不倫(職場不倫)には、そんな辛さがあります。この記事では、社内不倫が生まれやすい背景や兆候、疑ったときに確認してほしいこと、探偵が実際にどのように調査するのか、社内不倫ではどのような証拠を残すのかについて解説します。
社内不倫(職場不倫)が生まれやすい背景
社内不倫で注意したいのは、単に「職場で異性と出会いやすい」ということだけではありません。同じ職場で働いていると、毎日の仕事ぶりや人柄、責任感、考え方など、相手の内面を長い時間をかけて知ることになります。仕事で困っているときに助けてもらったり、成功や失敗を一緒に経験したりする中で、信頼や尊敬が生まれ、それが特別な感情へ変わっていくことがあります。
そのため社内不倫は、ただ肉体関係を持つだけの、いわゆる「セフレ」のような関係ではなく、お互いの内面まで理解したうえでの家庭外恋愛に発展することもあります。
配偶者からすると、「同じ会社の人だから」「仕事上の付き合いだから」と考えてしまいがちですが、毎日顔を合わせ、共通の経験を積み重ねている相手だからこそ、関係が深くなっている場合があることには注意が必要です。
同期入社で生まれる「絆」
同期入社の社員同士には、同じ時期に社会人生活をスタートし、研修や仕事上の失敗、昇進、異動などを一緒に経験してきたという特有の絆があります。仕事に慣れない時期からお互いを知っているため、悩みを相談したり励まし合ったりすることも多く、一般的な同僚よりも強い仲間意識が生まれることがあります。
長年にわたって築かれた信頼関係があるだけに、そこから恋愛感情へ発展すると、単なる一時的な浮気ではなく、精神的にも深くつながった関係になることがあります。「昔から仲の良い同期だから」と安心していた相手との関係が変化しているケースもあるため、以前とは明らかに距離感が変わっている場合には注意が必要です。
上司と部下の「動力学」
上司と部下の間には、ほかの同僚同士とは異なる関係の動力学があります。仕事を教える、相談を受ける、評価する、失敗をフォローするなど、日常的に頼ったり頼られたりする関係が続くことで、仕事上の信頼が個人的な感情へ変わることがあります。
特に、仕事上の悩みを繰り返し相談しているうちに、「自分のことを一番理解してくれる人」と感じるようになると、家庭よりも職場の相手へ精神的に依存する関係になることもあります。配偶者から見れば「上司だから連絡を取っている」「部下の相談に乗っている」としか見えないため、関係の変化に気づきにくい点にも注意が必要です。
プロジェクトチームで高まる「結束力」
大きなプロジェクトや繁忙期を一緒に乗り越えたメンバーには、強い結束力が生まれることがあります。長時間一緒に働き、トラブルを解決し、目標を達成するという経験を共有することで、「自分たちにしか分からない」という特別な感覚が生まれやすくなります。
仕事上の相談だけだったものが、次第に家庭の悩みや夫婦関係などプライベートな相談へ広がり、そこから距離が急速に縮まることもあります。「仕事が忙しいから帰宅が遅い」と思っていた期間に、特定の相手との関係が深まっていることもあるため、仕事の忙しさだけを理由に変化を見過ごさないことが大切です。
「仕事」という理由が、社内不倫を見えにくくする
社内不倫(職場不倫)の大きな特徴は、二人が会うことについて「仕事」という理由を使いやすいことです。残業、休日出勤、出張、研修、接待、会社の飲み会などは、本来であれば不自然な予定ではありません。そのため、
- 最近、残業が増えた
- 休日出勤が多くなった
- 出張が増えた
- 会社の飲み会で帰宅が遅くなった
といった変化があっても、「仕事だから」と説明されると、配偶者からは本当の予定なのか判断しにくくなります。さらに、同じ職場であれば、プライベートのスマートフォンで頻繁に連絡を取らなくても、勤務中に顔を合わせることができます。
相手の内面を知る機会が多く、絆や信頼関係が生まれやすい。その一方で、二人が接触していても「仕事」で説明できてしまう。この二つが重なることが、社内不倫の特徴です。だからこそ、「会社の人だから大丈夫」「仕事の付き合いだから仕方がない」と決めつけず、以前とは違う行動が重なっていないかを見ることが重要になります。
参考記事:新入社員の入社・研修シーズンに注意したい社内不倫|職場で始まる浮気の兆候と証拠の重要性
社内不倫の兆候・サイン|職場不倫を見抜くポイント
社内不倫は、ある日突然わかりやすい証拠が見つかるとは限りません。むしろ最初は、「最近、帰りが遅い日が増えた」「前より会社の話をしなくなった」「在宅勤務だった曜日に出社するようになった」
といった、日常の中の小さな変化から違和感を覚えることがあります。一つひとつを見れば、どれも仕事上あり得ることです。しかし、これまでとは違う変化が同じ時期にいくつも重なっている場合には、見過ごさずに注意して見てください。
コミュニケーションパターンの変化
社内不倫では、同じ会社で働いているからこそ、連絡の取り方にも特徴が現れることがあります。会社のスマートフォンやパソコンを見る機会が増えたり、勤務時間外にも会社関係の連絡を気にするようになったりするほか、これまで無造作に扱っていた社用スマホを急に手元から離さなくなることもあります。
また、特定の同僚や上司、部下について、「今日○○さんがこんなことを言っていて」「○○さんと一緒に仕事をしているんだけど」など、以前は家庭でもよく話していたのに、ある時期を境にまったく名前を出さなくなることがあります。
反対に、それまでほとんど話題に出なかった特定の人物について、頻繁に話すようになることもあります。話題が増えることだけでなく、不自然なくらい急に話さなくなることも変化のひとつです。
出社・在宅勤務など行動パターンが変わる
勤務の仕方が変わったことから違和感を覚えるケースもあります。たとえば、
- 在宅勤務できるのに出社する日が増えた
- 特定の曜日だけ出社するようになった
- 以前は参加しなかった社内イベントへ参加するようになった
- 急な出勤や予定変更が増えた
- 帰宅時間が一定の曜日だけ遅くなった
といった変化です。もちろん、会社の方針や担当業務が変われば勤務パターンも変化します。ただ、理由を聞いても説明が曖昧だったり、聞くたびに内容が変わったりする場合には、単なる勤務上の変化なのかを注意して見ておく必要があります。
残業・休日出勤・出張・飲み会が増える
職場で始まる不倫では、「仕事」を理由にできる予定が増えることがあります。特に、
- 急な残業が増えた
- 休日出勤が増えた
- 出張の回数が増えた
- 会社の飲み会が頻繁になった
- 飲み会の帰宅時間が以前より遅くなった
- 朝まで帰宅しないことが増えた
などは、配偶者が違和感を覚えやすい変化です。注意したいのは、仕事に関する予定が増えた時期と、服装・帰宅時間・スマートフォンの扱いなど、ほかの変化が重なっている場合です。
職場に行く日の身だしなみが変わる
これまで仕事の日は服装や身だしなみに無頓着だった人が、急に出勤時の見た目を気にするようになることもあります。新しい服を買う、香水を使う、髪型を気にするなど、その変化自体は不倫の証拠ではありません。しかし、
「在宅勤務の日は以前と変わらないのに、出社する日だけ身だしなみに時間をかける」「特定の会議や飲み会がある日だけ服装が変わる」など、勤務予定と連動した変化が続くのであれば、一つのサインとして覚えておいてもよいでしょう。
社内の噂や周囲の反応から気づくこともある
社内不倫の場合、本人たちは隠しているつもりでも、同じ職場の人が先に気づいていることがあります。
「二人はいつも一緒にいる」「最近、距離が近すぎる」「同じ日に休むことが多い」
といった話を耳にしたことがきっかけで、配偶者が初めて不倫を疑うケースもあります。
社内で噂になるということは、周囲の人が二人の態度や距離感、行動などに、何らかの不自然さを感じているということです。特に、複数の人から同じような話を聞く、二人だけで行動している場面を何度も見られている、休暇や出張の日程が重なっているなど、具体的な行動を伴う噂であれば、軽く考えない方がよいでしょう。
また、夫婦で同じ会社に勤めている場合などには、周囲の社員の態度が変わったことで異変に気づくこともあります。社内の噂は、単なる憶測として片づけるのではなく、その噂がどのような態度や行動から生まれているのかを見ることが重要です。
社内不倫を疑ったら、まず何を確認すればいい?
社内不倫を疑ったとき、まず確認してほしいのは、「以前と何が変わったのか」です。不倫を疑うと、どうしても「相手は誰なのか」「いつからなのか」と答えを急ぎたくなります。しかし、まだ事実が分からない段階で本人を問い詰めたり、浮気相手だと思う人物に接触したりすると、その後の行動を警戒される原因になります。まずは感情のまま動くのではなく、これまでの生活と現在の行動を比較しながら、気になっている点を整理してみてください。
残業・出張・休日出勤などの日時を整理する
職場で始まる不倫では、「仕事」という理由が使われるため、まずは仕事に関係する予定を時系列で整理します。たとえば、
残業、休日出勤、出張、会社の飲み会、有給休暇、急な出社日、帰宅しなかった日
などです。こうした情報は、その後に浮気調査を行う場合にも、調査日を決める重要な材料になります。
本人の説明と実際の予定が合っているか確認する
次に確認したいのが、本人から聞いている説明に不自然な点がないかです。飲み会、出張、休日出勤と説明されていても、その後の話を聞くと内容が変わっていたり、以前説明していた予定と食い違っていたりすることがあります。
社内不倫では、仕事そのものは実在しているため、すべてが嘘とは限りません。本当に残業したあとに不倫相手と会うこともあれば、本当に出張へ行き、その出張先で一緒に過ごすこともあります。だからこそ、「仕事の予定が本当か嘘か」だけを見るのではなく、その前後に何をしているのかを見る必要があります。
特定の曜日や予定に共通点がないかを見る
社内不倫には、二人の勤務予定が関係するため、会いやすい曜日やタイミングが決まっていることがあります。たとえば、
- 毎週水曜日だけ帰宅が遅い
- 月末になると飲み会が増える
- 特定の出社日のあとだけ帰宅が遅い
- 同じ出張先へ行くことが続いている
- 休日出勤した日は決まって帰宅が遅い
などです。
一度だけの予定よりも、繰り返されている行動の方が、調査日を考えるうえでは重要です。「怪しい日が分からない」という場合でも、数週間から数か月の予定を並べてみると、会っている可能性が高い曜日やタイミングが見えてくることがあります。
証拠がない段階で問い詰めない
社内不倫を疑ったときに、特に注意してほしいのが、証拠がないまま本人を問い詰めることです。「○○さんと浮気しているでしょう」「最近の残業、本当は違うんじゃない?」と聞いても、認めてもらえるとは限りません。むしろ、不倫を疑われていることが伝われば、警戒してこれまでより慎重に行動するようになります。
社内不倫は、もともと職場で毎日のように顔を合わせることができる関係です。プライベートで会う回数を減らしても関係を続けることができるため、警戒されると、その後の行動確認が難しくなることがあります。疑っている段階では、答えを急いで本人から聞き出そうとするより、まず事実を確認できる状態を保つことが重要です。
参考記事:浮気調査を成功させるために依頼者様に守ってほしいこと|問い詰めるのは絶対NG
自分で無理に追いかけたり、勤務先へ確認したりしない
不安が大きくなると、自分であとをつけたり、勤務先の近くまで確認しに行ったりしたくなることもあります。しかし、夫婦はお互いの顔や車をよく知っています。自分で尾行して見つかれば、その時点で「浮気を疑われている」と気づかれます。
また、勤務先へ電話をして、「今日は本当に出勤していますか」「○○さんと一緒にいますか」などと確認することも、本人や会社に知られるきっかけになります。
社内不倫の場合、勤務先には不倫相手本人だけでなく、その二人を知っている同僚や上司もいます。事実を確認する前に周囲へ話が広がってしまえば、その後の状況が変わることもあります。まずは、本人に知られずに確認できる情報を整理し、必要なときに事実を確認できる状態を残しておくことが大切です。
社内不倫の浮気調査では、探偵はどう調べる?
社内不倫の調査では、対象者の勤務先周辺などで張り込みを行い、その後の行動を尾行します。社内不倫は退勤後だけに行われるものではありません。勤務時間中の外回りや出張、打ち合わせの合間などに密会しているケースもあるため、対象者の仕事内容や行動パターンに合わせて調査を組み立てます。
調査日だけでなく「どこから・何時から追うか」を組み立てる
浮気調査では、まず対象者を確実に捕捉する必要があります。そのため、事前に伺った情報をもとに、
- 自宅から調査を開始する
- 勤務先から調査を開始する
- 外回りや営業先へ向かう時間から確認する
- 出張先の駅や空港などから追う
- 飲み会や会食など、予定が分かっている場所から開始する
など、疑われる行動に合わせて調査開始地点と時間を決めます。
社内不倫では、夕方から勤務先を張り込めばよいとは限りません。勤務時間中に会っているのであれば朝から追う必要がありますし、出張先で会っているのであれば現地での行動まで確認する必要があります。二人がいつ会える環境にあるのかを読み、その時間を逃さないように調査を組み立てることが重要です。
勤務先周辺で張り込み、対象者を確実に捕捉する
勤務先から調査を開始する場合には、対象者が出てくるまで周辺で張り込みます。会社の正面玄関だけを見ていればよいとは限りません。オフィスビルには複数の出入口があることも多く、地下駐車場、商業施設、駅などへ直接つながっている建物もあります。対象者が徒歩で出るのか、車やバイク、自転車を利用するのかによっても、待機する位置やその後の追跡方法は変わります。
さらに社内不倫では、不倫相手も同じ勤務先から出てくる可能性があります。二人が同時に出るとは限らないため、対象者を確実に捕捉し、その後の移動へ対応できる位置と体制で張り込みを行います。
勤務時間中に行われる密会も追跡する
社内不倫で見落としてはいけないのが、勤務時間中の不倫行動です。同じ会社に勤めていれば、一緒に外出したり、一台の車で移動したりすること自体は仕事として自然です。だからこそ、その時間を利用して不倫相手と過ごしていても、家族には分かりません。実際の調査では、
- 午前と午後の打ち合わせの間に二人でラブホテルへ入るケース
- 外回りの営業で男女二人が一台の車に乗り、得意先を回る途中に車を停め、車内でキスをしていたケース
- ラブホテルへ入ったあと、ホテルの室内からZoom会議に参加し、仕事を続けながら不倫相手と過ごしていたケース
などもあります。ここまで仕事と不倫行動が混在していると、勤務予定だけを見ても実態は分かりません。社内不倫の調査では、必要に応じて勤務時間中から行動を追い、仕事の合間にどこへ立ち寄り、誰とどのように過ごしているのかまで確認します。
退勤後の接触から密会先まで継続して追跡する
社内不倫を隠している二人が、揃って会社を出てくるとは限りません。
- 時間をずらして退勤する
- 別々の出口から出る
- 少し離れた駅で合流する
- 一度別行動をしてから待ち合わせる
- 一人が先に店へ入り、あとからもう一人が合流する
など、職場の人に見られにくい行動を取るケースがあります。対象者が一人で退勤した場合でもその後を尾行し、不倫相手との合流を確認します。合流後は、ラブホテルへ入る、相手の自宅へ向かう、車で別の場所へ移動するなど、二人の関係が分かるところまで行動を確認します。
出張に紛れた不倫行動を確認する
社内不倫では、出張が二人で長時間過ごす機会として利用されることがあります。調査では、移動や業務中だけではなく、仕事を終えたあとの行動まで追跡します。業務終了後に二人だけで食事をする、その後同じホテルへ向かう、どちらかの部屋で長時間過ごすなど、仕事から離れた時間にどのような行動をしているのかを確認します。
出張の場合は、普段の生活圏から離れていることで警戒が緩むこともあります。社内不倫の調査では、出張という予定だけを見るのではなく、その前後を含めて二人の行動を追うことが重要です。
参考記事:『出張』の嘘:月の半分を愛人宅で過ごす二重生活の実態
休日出勤を利用した密会は、自宅を出るところから確認する
「今日は休日出勤」と言って家を出る日が、不倫相手と会うために使われているケースもあります。この場合には、勤務先で待つのではなく、対象者が自宅を出るところから尾行することがあります。勤務先へ向かうのか、不倫相手と待ち合わせるのか、いったん会社へ立ち寄ったあと別の場所へ向かうのか。一日の行動を最初から追うことで、「休日出勤」という説明の裏で実際に何をしていたのかを確認します。
確認した行動を「証拠として使える形」で残す
調査中に確認した、
- 対象者が勤務先を出た時刻
- 不倫相手と合流した場所
- 二人が利用した飲食店や施設
- 車や電車での移動
- ラブホテルや相手宅への出入り
- 入った時刻と出た時刻
- 二人の距離感や接触状況
- その後の行動
などを時系列で記録し、写真・動画とともに調査報告書へまとめます。社内不倫では、「仕事」と「不倫」が同じ時間の中に混在していることがあります。探偵の役割は、その行動を途切れずに追い、どこで誰と会い、何が起きていたのかを確認し、あとから事実を確認できる証拠として残すことです。
参考記事:浮気調査の流れを徹底解説!探偵への相談から証拠確保、その後の解決まで【初心者向け完全ガイド】
夫婦と浮気相手が同じ会社の場合|社内情報を調査に活かす
社内不倫の中には、依頼者・配偶者・浮気相手の3人とも同じ会社に勤務しているケースもあります。この場合、依頼者自身が社内にいるため、家庭からでは分からない二人の勤務状況や社内での様子を把握できることがあります。こうした情報は、社内不倫の浮気調査を行ううえで重要な手がかりになります。
実際の相談で意外に多いのが、夫婦と浮気相手が同じ会社に勤めていて、妻が産休・育休に入っている間に、夫が職場の部下と不倫関係になるケースです。それまで妻も同じ職場にいたため社内の人間関係をよく知っており、復職前でも「最近あの二人が親しいらしい」「一緒にいるところをよく見る」といった情報が同僚から入ることがあります。
また、妻自身が相手の名前や部署、夫との仕事上の関係を知っていることも多く、一般的な社内不倫よりも、浮気相手や二人が接触しやすい状況を早い段階で把握できる場合があります。こうした社内情報を、実際の張り込み・尾行を行う日時や場所の選定に活かします。
二人の勤務予定や行動を調査日に活かす
同じ会社に勤務していれば、
- 同じ日に出社している
- 同じ日に残業している
- 二人で外回りに出る予定がある
- 同じ出張に参加する
- 同じ日に有給休暇を取っている
- 飲み会や社内イベントに二人とも参加する
など、二人が接触しやすい日を把握できることがあります。特に、「二人が一緒になる日」が事前に分かれば、調査日を絞り込む大きな手がかりになります。
社内での二人の様子や噂も手がかりになる
同じ職場であれば、二人の距離感や周囲の反応について具体的な情報が入ることもあります。「いつも二人でいる」「二人だけで外出することが多い」など、周囲から得た情報も、調査日や調査時間を絞り込む材料として活用できます。
正当に知ることのできる社内情報を活用する
依頼者自身が同じ会社に勤務している場合、出張予定や勤務予定、社内イベントなど、通常の業務の中で正当に把握している情報を、調査日や調査方法を決める材料として活用します。夫婦と浮気相手が同じ会社にいるケースでは、家庭内の情報だけでなく、社内で見えている二人の動きを調査と結びつけられることが大きな特徴です。
社内不倫では何が証拠になる?
不貞の証拠として重要なのは、配偶者と浮気相手に肉体関係があったことを客観的に確認できるものです。代表的なのは、
- 二人でラブホテルへ出入りする様子
- 不倫相手の自宅に長時間滞在する様子
- 宿泊を伴う行動
- これらの行動を日時・場所とともに記録した写真や動画、調査報告書
などです。一方、二人で食事をしている、手をつないでいる、キスをしているといった行動も二人の関係性を示す材料にはなりますが、不貞の証拠としては、肉体関係が推認できる行動まで確認しておくことが重要です。
参考記事:浮気・不倫の証拠写真とは?「肉体関係が持てる状況」を示す調査報告書の条件
「社内不倫」であることまで示すには、二人の関係性も記録する
さらに、単に「浮気をしている」だけでなく、同じ会社の同僚や上司・部下など、職場で関係のある相手との不倫であることまで明らかにしたい場合には、二人の職場での関係性が分かる記録も重要になります。たとえば、
- 二人が同じ勤務先から出てくる
- 勤務先から時間差で出たあと合流する
- 勤務時間中や外回り中に二人で行動する
- 出張先でも業務終了後に二人で行動する
といった一連の行動です。これらを不貞行為の証拠とあわせて記録することで、「誰と不貞をしていたのか」だけではなく、「職場でどのような関係にある二人が、仕事の時間や機会を利用して不倫していたのか」まで明らかにできます。
社内不倫の調査では、不貞の証拠を押さえることに加えて、必要に応じて二人が同じ会社で働いていることや、仕事上どのような関係にあるのかが分かるところまで記録することが重要です。
社内不倫を防ぐために会社ができること
社内不倫は、当事者二人だけの問題ではありません。関係がこじれれば、職場の人間関係やチームワークに影響し、上司と部下の関係であれば人事評価や業務分担の公平性まで疑われることがあります。
また、勤務時間中の密会、社用車の私的利用、出張や外回りを利用した不倫などに発展すれば、会社の時間や経費が私的な関係のために使われることにもなります。そのため会社としては、問題が起きてから対応するだけではなく、社内不倫によって職場へ影響が出ることを防ぐための環境づくりが重要です。
職場で許されない行為を明確にする
社内恋愛そのものを禁止するということではなく、会社として問題になる行為を明確にしておくことが大切です。たとえば、
- 勤務時間中に私的な行動を取る
- 社用車や会社の設備を私的に利用する
- 出張や外回りを私的な目的に利用する
- 特定の社員を不当に優遇する
- 私的な関係を人事評価や業務分担に持ち込む
- 職場の秩序や業務に支障を与える
といった行為です。「社内不倫は禁止」とだけ定めるのではなく、会社として何を問題とするのかを具体的に示しておくことが予防につながります。
上司と部下など、立場のある関係には特に注意する
上司と部下の社内不倫では、二人だけの問題では済まなくなることがあります。本人たちにそのつもりがなくても、周囲から見れば、「特定の部下だけ優遇されている」「評価に私情が入っているのではないか」「仕事の割り振りが公平ではない」と受け取られることがあります。
前述のように、上司と部下には仕事を教える、相談に乗る、評価するという特有の関係性があります。その関係の動力学が私的な関係へ変われば、職場全体への影響も大きくなります。管理職に対しては、部下との距離感や私的関係が業務へ与える影響について、あらかじめ周知しておくことが重要です。
コンプライアンス教育の中で具体的に伝える
社内不倫を予防するのであれば、抽象的に「節度ある行動を」と伝えるだけでは十分ではありません。勤務時間中の私的行動、社用車の利用、出張先での行動、部下との関係、人事評価への影響など、実際に会社で問題になり得る場面を具体的に伝える方が分かりやすくなります。
特に、仕事上二人きりになる機会が多い職種や、出張・外回りが多い会社では、会社の時間・設備・経費を私的な目的に利用しないことを明確にしておくことも大切です。
相談できる窓口を整えておく
社内不倫は、当事者以外の社員が先に気づくこともあります。二人の距離が不自然に近い、勤務時間中に私的な行動をしている、特定の社員だけが優遇されているなど、周囲が違和感を持っていても、誰に伝えればよいのか分からなければ、そのまま放置されてしまいます。
人事やコンプライアンス担当など、職場で気になる行動があったときに相談できる窓口を明確にしておくことも予防策のひとつです。
勤務時間中の不貞などで会社に不利益が出ている場合は調査も可能
勤務時間中に不倫相手とラブホテルへ行っている、社用車を使って密会しているなど、不貞行為が会社の業務や利益に直接関係している場合には、会社からの依頼で行動調査を行うことも可能です。会社として事実確認が必要な場合には、対象者の勤務時間中の行動を張り込み・尾行によって確認し、実際に何をしていたのかを記録します。
参考記事:社内不倫の浮気調査は誰が依頼できる?同僚・会社・配偶者の違いを解説

よくある質問
- 社内不倫にはどのような兆候がありますか?
-
残業や休日出勤、出張、飲み会が増える、以前より出社する日が増える、特定の同僚の話題が増える、あるいは逆に急に話さなくなる、会社のスマホやパソコンを見られないようにするなど、仕事に関する行動の変化が代表的な兆候です。特に、これまでとは違う変化が同じ時期にいくつも重なっている場合は、見過ごさずに状況を整理してみてください。
- 社内不倫を疑ったら、すぐ本人に問い詰めてもよいですか?
-
証拠がない段階で問い詰めることはおすすめしません。不倫を疑われていると分かれば、連絡方法や会う場所を変える、時間差で退勤する、しばらく会わないなど、これまで以上に慎重に行動するようになります。まずは残業・出張・飲み会・休日出勤など、気になった行動と日時を整理しておくことが重要です。
- 職場の異性と二人で食事をしていたら、不倫の証拠になりますか?
-
二人で食事をしている、手をつないでいる、キスをしているといった行動は二人の関係性を示す材料になりますが、不貞の証拠としては、ラブホテルへの出入りや相手宅への長時間滞在など、肉体関係が推認できる行動まで確認しておくことが重要です。法的な証拠としての評価は個別の事情によって異なるため、慰謝料請求や裁判等で使用する場合は弁護士へご確認ください。
まとめ|「仕事だから」と信じてきたからこそ
残業も、休日出勤も、出張も、家族のために頑張っている仕事だと信じていた。だからこそ、家事や育児を引き受け、帰りを待ち、忙しい相手を支えてきたのではないでしょうか。それなのに、その時間が浮気相手と会うために使われていたとしたら。腹が立つのも、悲しいのも当然です。
「私は何のために頑張っていたんだろう」
「家族のための仕事じゃなかったの?」
社内不倫は、浮気そのものだけでなく、これまで信じてきた日常まで傷つけます。事実を知ることは、怖いことでもあります。それでも、何が起きているのか分からないまま、自分だけが「仕事だから」と我慢し続ける必要はありません。
家族をこれからどう守るのか。夫婦としてどうしていくのか。自分自身はどうしたいのか。
それを決めるためにも、まずは本当に起きていることを知ることが大切です。
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