真面目な人ほど不倫にハマる? 昔は一途だった人が、突然浮気に走る心理

「学生時代はとても真面目で、異性に対しても一途だった」「だから浮気をするような人では絶対ない」
そんなふうに思われていた人が、社会人になり家庭を持ったあと、突然のように浮気や不倫にはまってしまう。…実は、探偵社にはそうしたご相談が少なくありません。
周囲の人からすれば「まさか、どうしてあの人が?」と信じられない気持ちになるでしょう。ですが、昔の真面目さが必ずしも結婚後の「誠実さの証明」になるわけではありません。
むしろ、その真面目さは「遊ぶ機会がなかっただけ」である場合も多いのです。今回は、そんな“昔は真面目だった人”がなぜ不倫に陥ってしまうのか、その心理を掘り下げて解説します。
1.学生時代に遊べなかった劣等感
人は誰しも、多かれ少なかれ青春時代の経験を心の糧にして生きていきます。けれど、学生時代に恋愛や遊びの機会に恵まれなかった人は、「自分はあの頃に何も得られなかった」という欠落感を心に残しがちです。
例えば、周りの友人が恋愛や遊びで青春を謳歌している中、自分だけがそうした経験をできずに過ごしてきた場合。本人は「自分は真面目だから遊ばなかった」と思い込もうとすることもありますが、実際には「モテなかった」「選ばれなかった」ために遊べなかっただけ、というケースも多いのです。
その“やり残した青春”は心の奥でくすぶり続けます。そして、社会人になってからふとしたきっかけで「今こそ取り戻したい」という衝動に変わるのです。
2.社会的成功で芽生える“解禁欲”
大人になり、ある程度の収入や社会的な地位を手にすると、人は自信を持ちやすくなります。学生時代には縁がなかった人でも、経済力や立場を背景にすれば、これまで以上に異性から注目されることがあります。
- 経済力で異性を誘えるようになる
- 役職や立場が「ステータス」として映る
- 自分自身も「今なら遊べる」という気持ちを持つ
こうして生まれるのが“解禁欲”です。長年押し込めていた欲望が、「やっと自分にもそのチャンスが巡ってきた」と錯覚させ、不倫へと直結してしまうのです。
学生時代に経験できなかったことを「今こそ味わいたい」と考えるようになると、歯止めが効かなくなる人もいます。ある意味、真面目だった頃の反動が一気に表面化してしまうのです。
3.“真面目さ”の正体
「昔は真面目だった」という言葉の裏には、実は二つの意味が潜んでいます。一つは本当に誠実で堅実な人。もう一つは、「選択肢がなかったから真面目でいるしかなかった人」。
後者のタイプは、環境や状況によって浮気への抵抗感が簡単に崩れてしまいます。つまり、“真面目さ”が本人の性質から来ていたのではなく、単に「遊べなかった」「恋愛経験がなかった」だけの場合、ある程度の力を持った時に欲望のブレーキが外れやすいのです。
しかも、そうした人は「自分は浮気なんてしないタイプ」と思い込んでいることが多く、周囲も「真面目だから大丈夫」と油断しているため、裏切りが起きた時の衝撃は大きくなります。
4.家族への裏切りが深刻になる理由
配偶者や家族にとって「真面目な人だから浮気はしない」という信頼は絶対的なものです。だからこそ、その信頼を裏切られたときのショックは計り知れません。
「信じていたのに」「あの人だけは違うと思っていたのに」…そんな思いが深い傷として残り、心をえぐります。
子どもがいる家庭ではなおさらです。父親や母親が真面目で誠実な人だと信じていた分、そのイメージが崩れたときに与える影響は大きく、家庭そのものを揺るがすことになります。

まとめ
「昔は真面目だったから浮気はしない」…この考えは、安心どころか油断につながります。実際には、若い頃に遊べなかったことが劣等感となり、大人になってから地位やお金を得たことで“遅れてきた青春”を取り戻そうとする人は少なくありません。
つまり、真面目さは必ずしも生涯の誠実さを保証してくれるわけではないのです。過去のイメージにとらわれず、配偶者の言動や生活に違和感を覚えたら、冷静に観察することが大切です。
そして、もし裏切りが現実となったときには、感情だけで動かず、確かな証拠を押さえてから対応することが、未来を守るための第一歩となります。
